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[ 単行本 ]
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それは「情報」ではない。―無情報爆発時代を生き抜くためのコミュニケーション・デザイン
・リチャード・S. ワーマン
【エムディエヌコーポレーション】
発売日: 2007-05-01
参考価格: 2,940 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,260円〜
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・リチャード・S. ワーマン
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カスタマー平均評価: 4
古いけど、情報についての考え方が変わる本 身のまわりに氾濫する情報を味方につけるための本。アメリカでの.comバブル崩壊の後に書かれた本なので、話自体は古い。
だが、情報の整理や理解をするためのノウハウが例と共に載せられているので十分役に立つ。ページ下段にはみ出し情報や格言が大量にあるので、それだけでも面白い。
ただし、この本自体が情報の海なので、必要な情報はメモっておきましょう。 すべての人に、一秒でも早く すべての人に、一秒でも早く手にとって欲しい本です。
後の人生、変わりますから!!
購入したのは発売時(2001年秋)ですが、今でも愛読書です。手元
において、迷ったときや煮詰まったとき、また寝る前などに、ランダム
に開いては読んでいます。何かしら、ヒントが必ずあります。
インターネットが日本で本格普及してから約10年。ブロードバンド化が
進んでから約5年(2001年はブロードバンドの普及が急進し、世の中
「ブロードバンド」一色な雰囲気でした。この本もその関連の棚で発見
しました(笑))。
他の方が指摘しているように事例は確かに古いのですが、日常生活が
当たり前に情報化している今現在のほうが、その点は読みやすいと思
います。何が古いのか、どこがどう古いのか、判断がつくので。
何かを見る。聞く。感じる。知る。考える。理解。整理。指示。会話。
説得。依頼。コミュ二ケーション。デザイン。企画。etc.
何かを知りアウトプットする、情報の入り口と出口。と、その間の作業
全てに関して、この本は多大な示唆を与えてくれます。
いかに無自覚に行っていたことか!! わかっているようでポイントを
押さえていないことがなんて多かったんだろうと痛感します。
「本にも、企画書にも、ウェブサイトにも、その構成を示すロードマップ
として、もくじが存在する。---(略)---必要なのは針一本だけだった
としても、それを探し出すには、すべての藁の積まれ方を知る必要が
あるのだ」(P68)
「ものごとを複雑にしてしまう前に、情報の並べ方を考えること」(P76)
「問題解決の方法は、いかなる場合も、「何を成し遂げたいのか」と
「どう成し遂げたいのか」という2つの要素から成り立っている」
(P84)
読まないのはもったいない。
事例の古さを差し引いても、この値段は安すぎる。
情報化社会という現代に生きるすべての人に、一度は手にとって欲しい
本です。ぜひ。 情報への理解を助ける雑誌 「情報」に関する様々なエピソードで構成されており、雑誌を読むような感覚で楽しめた。著者の主張はあまり目立たせずに、その代わりに数多くの事例や名言を掲載することで、読者に「情報」について再考察を要求しているように感じる。途中ネイサン・シェドロフの「理解の外観図」を紹介して情報とデータの違いを説明したり、ヒュー・デュベリーの「インターネット検索のコンセプト」を紹介して情報を見つけるプロセスの図示化の研究例を考察するなど関連の研究者の研究内容も掲載されており、学問としての「情報学」についての理解を深めるには有用な書籍であった。 「おもしろい」本 この本が役に立つかどうかはわからないが、「情報」をテーマにした面白い話が書いてある本だ。とても楽しめた。著者の目の付け所と高度な表現力が面白い。 例:自動車は部品がどんどんコンピュータになっているが、逆にコンピュータは行きたい所へ気軽に連れて行ってくれる自動車のような存在へ近づいている。 本を買っても読まない人へ 編集工学の開祖、松岡正剛が監修をつとめた一冊である。リチャードワーマンは情報建築家とよばれ、有名なデザイナーでもある。アクセス社をたちあげ、都市・医療などに関するガイドブックを出版している。情報はただそれだけでは、ゴミにすぎない。加工され、配置されたときに真に意味のある情報となるのだという。同じ情報の専門家である松岡氏が共感したのも分かる。インターネットで膨大な情報が手にはいる時代。どれがゴミでどれが情報なのか、そして本を買っても読んでいないという罪悪感にかられている人。よんだら癒されるかもね。
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[ 単行本 ]
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情報システム組織論
・Robert K. Wysocki ・James Young
【オーム社】
発売日: 1994-08
参考価格: 5,403 円(税込)
販売価格: 5,403 円(税込)
Amazonポイント: 54 pt
( 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。 )
中古価格: 4,260円〜
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・Robert K. Wysocki ・James Young
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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68000ファミリハンドブック―68000,68008,68010,68020
・ウィリアム クレイマー ・ゲリー ケイン
【啓学出版】
発売日: 1987-05
参考価格: 2,314 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,252円〜
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・ウィリアム クレイマー ・ゲリー ケイン
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法
・トップスタジオ ・まつもと ゆきひろ ・平林 俊一 ・鵜飼 文敏
【毎日コミュニケーションズ】
発売日: 2004-06-01
参考価格: 5,460 円(税込)
販売価格: 5,460 円(税込)
Amazonポイント: 54 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 4,240円〜
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・トップスタジオ ・まつもと ゆきひろ ・平林 俊一 ・鵜飼 文敏
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カスタマー平均評価: 4
コードリーディングのイロハ&必要な知識・技術の全装備 ・本文が締めるページ数は、523ページ中450弱。
コードの掲載が多いため、実際はさっくり読める(15-20時間読了)。
・文章はですます調。翻訳は細かな部分を除けば問題ない。
・演習問題の解答は掲載されていない。
・オープンソースの実用コードを例に挙げる点、さらにそのコードを付録CDから
参照可能である点が非常に良い。オープンソースが身近になった。
・コードリーディング以外に関して、「共用体の応用」「Makefileの書き方」など、
初級者を抜け出したいコーダにとって痒い処に手が届く内容は、悪くない。
また、オープンソースがコード例として優れており、理解が深まる。
・ひとつの言語・OSに偏らない解説(それぞれの環境に言及する)で、広く楽しめる。
・コードリーディングに関して、特別な方法論を提唱する類ではない。
・前半、易しすぎる内容が目に付く。Cライク未経験者に対してか、
制御文に関する章に関して、それぞれのステートメントの解説から入る。
コードに慣れ親しみ、且つコードの理解に必要な周辺知識(言語仕様・データ構造など)や
暗黙知(イディオム・名前付けなど)を学ぶことで、コードリーディングを啓蒙する書。
コードを読むことに慣れていないような、学生・新社会人・初学者にお勧め。 Code completeと併せて読むとよい CodeCompleteとCodeReadingを併せて読むとよいと、
組込み系のSESSAMEプロジェクトのメーリングリストと、
OS系のTOPPERSプロジェクトのメーリングリストで推薦を受けました。
CodeCompleteは読んだことがあったので、CodeReadingを読んでいます。
オープンソースを仕事にしているので、たいへん役立っています。
MISRA-Cは研修で取り上げてきたので、本書も研修の資料としても取り上げるように準備中です。 着眼点は良いと思う 「全ての創造は模倣から始まる」と言う観点から見て、他人(それも達人と呼ばれるプログラマ)のコードを読むという点にポイントを置いた着眼点は良いと思う。特に監修者の一人があのRubyのまつもとゆきひろ氏だったので期待感があった。
だが、内容的には何らかの段階を追ってとか、分野別に説明をするとかではなかったので、焦点が絞れていない印象を受けた。しかし私は昔、TanenbaumのMINIXの本を輪講した事があり、あの本も本文の説明に対応した巻末のソースがウリだった。ソフト開発の現場にいると、否応なしに他人が書いたソースを読まねばならない事がある(勿論、勉強のためではなく)。そうした環境の中で、自分一人の流儀ではなく、段々と多様なスタイルを身に着けて行くのだが、そうした面を纏めて記述したのが本書とも言える。業界に入り立ての人向きの本かもしれない。
それにしても、副題にあるオープン・ソースの威力は素晴らしいと改めて感じた。一昔前なら、(著名な)他人様のソースを見る機会など望むべくもなかったのだが、良質なソースがオープンな環境で入手できる現在の状況は恵まれているとつくづく感じる。
意外なほどに教科書的な内容 私もテクやTipsを扱った内容か、或いはハッカー本を期待して買ったクチだった。でも、意外なほどに教科書的な内容でちょっとガッカリ。学生さんや日曜プログラマ向け? ホップ・ステップ・ジャンプ 「プログラミング初心者に毛が生えた感じの人〜〜〜中級者とまでは いかない人」には非常にお勧めの本です。 題名からすると、なんかオープンソースのEmacsやらLatex系の ソースの凄いテクを学ぶみたいな印象を受けるんですが、 結構地味で、最初はechoとか、lsみたいなのから学んで行きます。 上級者には不要の本です。パソコンで打ちながらせずとも、ベッドで寝転んで読んでも楽しめます。 練習問題は・・・・・
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[ 単行本 ]
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EclipseによるJavaプログラミング詳解JBoss、Tomcat、PostgreSQL―オブジェクト指向の基礎からEJB開発まで
・内村 完爾
【セレンディップ】
発売日: 2003-12
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,219円〜
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・内村 完爾
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カスタマー平均評価: 4.5
LinuxでEclipseやるなら、 Eclipse本の多くはWindowsでの解説しかなく、Linuxで使おうと思うと選択肢が限られてきます。この本もWindowsでの解説が中心ですが、比較的Linuxでの開発に触れられています。(ツールも一通り揃ってる。他の本では無いか不十分。) 著者はWindowsオンリーのユーザーにもLinuxでの開発を勧めてますが、それは少し敷居が高いようです。Eclipseの解説だけでなく、Java技術の話についても著者の視点で強く触れ、特色ある本です。サーバーサイトも含め、ある程度Javaをわかってないと読みこなすのはキツいと思います。使用例は十分こなせるでしょうが、それだけでは買う価値があるかどうか、、 非常にわかりやすい Eclipseの書籍はいろいろとありますが、この本はちょっと趣向が違います。私は、Eclipseを使うにあたって先に他書を購入したのですが、その本では使い方はある程度わかるもののうまく使いこなせませんでした。それで、さらに丁寧に解説している本ということで本書を購入しました。読んでいくとわかるのですが、ねらっているところはEclipseの単なる解説本ではなく、Eclipseを使ってJavaをより理解しようというところに力点が置かれています。つまり、Eclipseはツールであり、一番大切なのはそれによってプログラミング出来ることであるというのです。事実、他書では複数の著者が担当されていてひとつの話としてつながっていませんが、本書は著者ひとりで書かれていて目的をもちながら先へ進んで行きます。 結局、マニュアル的に使おうとした本書ですが、Javaの教則本という意味でとても参考になっています。Eclipseを使ってみたいというよりもJavaを勉強しようと思っている人にこそ最適だと思います。
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[ 単行本 ]
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C&Perl 5によるCGI入門 (Higher Education Computer Series)
・トーマス ボウテル
【アジソンウェスレイパブリッシャーズジャパン】
発売日: 1997-06
参考価格: 4,725 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 2,000円〜
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・トーマス ボウテル ・Thomas Boutell
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カスタマー平均評価: 4.5
PerlからCへ CでかかれたCGIは実際少ないだろう。しかし、CでかかれたCGIはそれ相応のメリットと、危険性を持っている。Perlはある程度知っている、Cはよく知っている読者が、CでCGIを書くことになったとき、この本は大いに参考になると思う。 ただ、訳書なので、日本語の扱いは原著にない。訳者が付録に書き添えているが、それでもやはり物足りない。 その点を除けば良書である。 CによるCGI構築 CGIの本は世の中に溢れていますが、それはPerlで説明がなされているものばかり。この本はPerl5による解説とC言語による解説が併記されており、特にC言語でのCGI構築を勉強するには最適な一冊だと思います。
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[ 大型本 ]
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増補改訂版 Java言語で学ぶデザインパターン入門 マルチスレッド編
・結城 浩
【ソフトバンククリエイティブ】
発売日: 2006-03-21
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 4,935 円(税込)
Amazonポイント: 49 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 4,200円〜
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・結城 浩
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カスタマー平均評価: 5
デザインパターンとは型紙(かたがみ)のことです。 スレッドのことをよく知らないで、既存のソフトを修正してプログラムを作っているという場合もしばしばあります。
本書は、そのままスレッドのことをよくしらないまま使いつづけるのにも役立ちますし、
スレッドの使い方を覚えるのにも役立つと思います。
デザインパターンという設計の基本的な例題を使うという視点では、
「java言語で学ぶデザインパターン入門」を合わせて読むとよいかもしれません。
著者は、長年、マニュアル本をたくさん書かれているので、さまざまな情報源から情報を収集し、
体系的に説明するのに長けていると思います。
synchronized(同期)を理解するだけでも、本書を読む価値はあると思いますがいかがでしょうか。
ちなみに、デザインパターンとは型紙(かたがみ)のことです。 分かりやすさがいい スレッドは強力であるものの、扱いを間違うと処理がおかしくなる危険性も持ち合わせています。
スレッド未経験者でも、「お作法」を身につけられるかと思います。
読み進めると、関連するページに戻って確認したりしたくなることもありますが、その際にちゃんと該当ページが掲載されていたりと、心配りが嬉しいです。 マルチスレッドを利用するなら事前に読んでおくべき本 Javaにおけるマルチスレッドは非常に便利な反面、使い方をしっかり理解しておかないとシステムの性能問題に直結する危ない機能でもあります。
本書は、マルチスレッドを利用する際の注意点やトレードオフ、利用する際のクラスの説明等を中心に構成されています。Java言語を利用していて、マルチスレッドを利用しようと考えている人は是非持っておくべき本だと思います。 おもしろかった 結城さんの本は分かりやすい。
入門と書いてあるように、そのまま実用は出来ないと思うが、
アイデアとして活用は出来る。パターンという感じでは無かったけど。 マルチスレッドプログラミングの学習に最適 パターンと言うよりはJavaのマルチスレッドの為の機構やクラスの使い方の解説と言った感じだが、何故、そのような機構が必要なのか、その機構を使用しない場合にどのような問題が起こるのか、また、使用した場合に生じるトレードオフは何なのか、といった事が詳しく解説されている。
マルチスレッドのプログラムを書いたことが無くても、始めの2章でJavaのマルチスレッドプログラミングの基本について触れているので、Javaのソースが読める程度のレベルであれば何とか読める。
パターン解説の他に、Javaのメモリモデルやswingアプリケーションのシングルスレッド規則等、知っていればJavaのプログラミングに役立つ情報も多々掲載している。
また、この改訂版ではJ2SE5.0で追加されたjava.util.concurrentパッケージのクラスの使い方も解説しており、最新のAPIの使用法についてもある程度学ぶことが出来る。
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[ 単行本 ]
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オブジェクト指向Perlマスターコース―オブジェクト指向の概念とPerlによる実装方法
・ダミアン コンウェイ
【ピアソンエデュケーション】
発売日: 2001-02
参考価格: 6,510 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,159円〜
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・ダミアン コンウェイ ・Damian Conway
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カスタマー平均評価: 4.5
オブジェクト化するには良い本でした 何もPerlでオブジェクトなんて・・・と思って読んでみたのですが 思ったよりも面白かったです。 シェルの延長線上でPerlを考えている方には、ほとんど役に立たないと思います。 また、オブジェクトの基礎を覚えようとしているのであればCとかJAVAとかの本の方が良いと思いました。Perlを仕事で使っている方には、かなり良い本だと思います。 この本を読めば、使いまわしのきくプログラムが書けると思います。(まんまオブジェクトって感じですね) Perl5 流オブジェクト指向プログラミングのバイブル! 皆さんは、型グロブやクロージャー、tie を使いこなせていますか? 「そんな機能は知らない」「使えていない」のならば、この本を 読んでみて下さい。Perl5 を通して、C++ や Java とは違ったもう 一つのオブジェクト指向プログラミングが見えて来ます。 小生、Perl4 で小さなスクリプトしか作る機会がなかった(或は その程度しか利用価値があると思えなかった)のですが、この本 をバイブルとして規模の大きなシステム開発に挑んでも良いなぁ と、今では少々興奮気味です。 後半バグっぽい記述が見られ、少し読みにくくなりますが、全体 を通してすばらしい内容です。サンプルも質が高くてお奨めです。 真のPerl使いへ 本当にPerlを使いこなしたいと思う中堅プログラマーなら 一気に読みおえてしまう面白さです。 もしくは書いてあることを試したくてPCの前から離れられなくなるかも。 あなたのプログラムが固く短く変化に強く変身することでしょう。
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[ 大型本 ]
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NTTが描く新世代事業ビジョン
【日経BP社】
発売日: 2005-01-06
参考価格: 24,000 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,138円〜
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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分散コンピューティングセキュリティ―ロックは大丈夫? (Hewlett‐Packard professional books)
・グレン ブルース ・ロブ デンプシー
【プレンティスホール出版】
発売日: 1998-05
参考価格: 4,725 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,129円〜
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・グレン ブルース ・ロブ デンプシー ・Glen Bruce ・Rob Dempsey
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カスタマー平均評価: 4
でかくて重いが、内容は丁寧です タイトルと「いかつい」表紙から受ける「硬い内容と情報満載、おナか一杯な予感」とは裏腹に、実際の内容は、翻訳本としては訳もこなれており、平易な(内容ではなく)文章で、「それなりの基礎知識をもった方」には、読み易いし、わかりやすいと思います。初めは、分散コンピューティングのセキュリティの基礎やビジネス面での課題整理など、理解しやすく書かれています。その後は、要素技術ごとに解説されていくのですが、特徴的なのが「トラスト」という抽象概念が出てくるところ。単なる分散システム技術本でないところが本書のミソです。続いて、UNIX、WindowsNT、インターネット、DCE(古いので飛ばしていいと思います)、分散DB、OLTPの順で、技術概要とセキュリティ概要を取り混ぜながら説明しています。最後は管理と監査の話です。書籍としてはページ当たりの行数、文字数も適当なので、500ページ近い大著ですが、目の疲れも少なく、読み進むにつれて飽きてくる、ということはありませんので、この分野の概要を勉強したい方には入門書としてよく出来ていると思います。ただ、個別技術のセキュリティ要件や対策については深掘はしていませんので、テーマごとには個別に勉強する必要も出てくると思います。とはいえ、分散システム全体に渡って、セキュリティ面で抑えるべきポイントとセキュリティ対策技術の整理には適しています。ページ数の関係で仕方ないのかもしれませんが、もうちょっと説明図や絵が登場してもよかったかな、と思います。
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